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正社員の労働時間制度とは

近年、ブラック企業と冠する劣悪な労働環境を強いる企業が問題となっています。
その原因となっているのが労働時間の長時間化と違法化です。
正社員としての権利や転職の際にもこの労働時間の認識があるかどうかでその様な劣悪な環境を避けることができます。
そこで、今回は正社員における労働時間について解説していきます。
▼労働時間とは
労働時間とは、給与が発生している間の労働時間のことを指します。
そして、その労働時間は以下のいずれの項目の総称です。


▼労働時間の内訳
・法定労働時間:労働基準法32条で定められた労働時間
・所定労働時間:各企業が定める法定労働時間内で定める労働時間帯
・実労働時間:実際に労働していた時間
・拘束時間:実働時間と休憩時間をあわせた総時間


労働時間は労働基準法32条で定められており、以下の規定があります。
上限は規定されていますが、下限の規定はありません。


■労働基準法32条が定める労働時間の規定
原則1日8時間かつ週40時間を超えて労働させてはならない


▼労働時間を柔軟にする労働時間制度とは
しかし、上記労働時間を守るだけでは繁忙期などの業務遂行が困難な場合もあります。
そのため、企業活動やライフスタイルに合わせて労働時間を柔軟に対応するために様々な制度が設けられています。


■労働時間の代表的な3制度
・変形時間労働制度
労働基準法32条で定める規定以内であれば、特定の日や週においては、法定労働時間を超えて労働させることができる制度


・裁量制労働制度
みなし労働時間制度とも呼ばれます。
法律で定められた業種は、実労働時間にかかわらず一定時間労働したとみなして騒動時間を計上する制度


・フレックス労働制度
労働基準法32条で定める規定以内であれば、個人で自由に勤務時間を決めることができる制度


▼まとめ
労働者として労働力を提供する必要のある時間を把握することは、労働者としての労働義務の範囲を知ることができます。
これにより、心身ともに健康的に労働力を提供することに繋がります。
また、転職などの企業選びでは、ライフスタイルなどで最適な労働制度を採用している企業を把握できるため、自分にあったキャリア形成を行うことも可能です。
本記事をそんな機会の参考にしてみてはいかがでしょうか。